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2015年3月15日 (日)

木々康子さん訪問 

 先日、木々康子さんを訪ねた。失礼ながら、作家だということは存じ上げていたが、詳しいことは存じ上げていなかった。4年前に、「敗戦まで」という小説をいただいてから先生とお会いするのが、楽しみとなった。「蒼龍の系譜」で田村賞を受賞されている。

 前回の選挙に敗れてから、放っておいた頂いたその本を読んで、涙が込み上げてきた。身近に2,26事件を体験し、戦火を生き抜いて、文化人として正確な資料に基づいて、執筆を続けてこられた先生の作品に触れ、上っ面な平和主義を叩きのめされた気がした。「敗戦まで」の出版には多くの誹謗中傷があったということだ。
 私がどれほど、近代史を知っていたのだろうか、多くの諸先輩の受け売りではなかったのだろうか、自分を恥じる気持ちでいっぱいになった。それでも、政治が大事と消去法で私を見ていてくださっていたのだと。今度お会いする時は、もっと勉強して少しはましになりたいと思うようになった。
 今月、「春画と印象派」という本を出された。歌麿の版画が表紙を飾るが、きわどい作品が載せられている。しかし、美しく、滑稽であり、自由が見える。日本の春画が西洋に与えた影響は大きいという。「女性蔑視は、キリスト教下での方が凄まじいものがあった。日本はそうでもないんですよ。」「女性解放のために、フランスでは多くの女性がギロチン台に消えたのだとおっしゃられた」一作、書くのに7年ほど要するという詳細な資料調べ、学者としての事実を探求する姿勢に頭が下がりる。
 人からどう言われようとも、真実を探求し、書く。「売れる小説を書くより、残るものを書け」というのが後進へいう言葉だという。82になられても、明け方まで執筆という生活をしておられる。お邪魔と思いながら、今回も2時間も居座ってしまった。
 

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